「ちょ、愛海!?」
「………ん?」
「体調悪い?」
「ううん」



頭がクラクラ~
まわりがグラグラ~



あれ………ナナ?



ナナがぐにゃっと曲がって、あたしの意識は途絶えた。



『あなたに滝川様は似合わないのよ。』
『そうよ、始めから遊びよ』
『調子にのらないでよッ!!!!』


やだ……
蓮、行かないでッ!!!!



「蓮ッ!!!!!!」
「…うぉいッ!!!!!!」
「……………あ、れ?」



夢…………?



「愛海ッ!?大丈夫か?」
「え…?」



何が大丈夫なの?
ここどこ?あたし……?



「随分うなされてたぞ…?」
「………そぅ?」
「あぁ。夏バテだってよ」



あ…あたし倒れたんだ。



朝から熱っぽかったしね…。



「ごめんなさい…」
「い~よ。大丈夫か?」
「うん」



蓮におんぶされ寮に帰る。



「蓮?」
「ん?」
「仕事、大丈夫?」
「余裕」



きっと余裕なんかじゃないはずだよね…?



あたしが倒れたから帰ってきてくれたのかな…?



なんか嬉しい……。



「何にやけてんだよ…」
「え、そ、べっ」
「焦りすぎっ」



優しく頭を撫でてくれる蓮。



「早く治せよー」
「うん♪」
「治ったら水着買いにいくぞ」「…………ぇ?」



「海、行くんだろ?」
「………うんッッ!!!!」



やった♪
早く治すぞ~~~!!!