少し肌寒い





風が吹くと





雲の動きが早くなった気がした







この瞬間が





あなたと…
純といた瞬間は
息が出来たんだ








「どこ行こうか」






「別にどこでもいい」






「なんでバッグ持って来たの?」






「あたしそのまま帰るから
純も持って来てんじゃん」






「まあね」






フッとそう言って
優しく笑った