狭い壁の上に辿り付いて、しゃがむと、外側の景色に目を奪われた。

街中にいたハズの浩之は、眠らされている間に山の中に連れてこられていたのだ。 

周りには木と空の色しか無い。

エイジュが飛び降りた音がして、見ると、下へ向かって斜面になっている地面に、エイジュがいた。

浩之も、続いて飛び降りた。