浩之は、部屋の中を振り返った。
 
反対側へ歩き出しながら、右手の棚を覗いた。
 
前に触った瓶の中に、大きなカプセル状のものが詰まっている。
 
多分これは、エネルギーの粒なのだ。
 
エイジュはこれを、ここで補給したのに違いない。
 
壁の傍で、右に向き直る。
 
冷蔵庫のようなものだと思っていたものが、そこにある。
 
大きな、恒温機のような外観のものに“危険物”と印刷されたリボンが巻きついている。