幼なじみだし…もしかしたら、このくらいが当たり前なのかも…
こうしてる間にも、時間は過ぎ、いつの間にか先生が来る時間になっていた。
「槙おせぇな…」
あ、そうか…槙がサボるっていう可能性もないわけではない。
槙が来なかったら1日中この空気…?
勘弁してください。
「今日槙来るの?」
「知らねぇ。」
「サボる可能性ある?」
「あるだろ。」
………マジですか…
えー、ヤダヤダ。
こんな空気のまま1日だなんて…
仲直り?まぁまず喧嘩しているかも分からないけど、とりあえずこの空気はどうにかしたい。
そう思ったあたしは
「大ちゃんと遼喧嘩してるの?」
一応聞いてみた。
「そう見える?」
遼にそう聞かれ、頷いた。
「ふーん…」
「え、ほんとに喧嘩してるの?」
「うん、してるよ。だって大智ムカつくんだもん。」
総長に向かってその口の聞き方…
度胸あるね…
「………………」
大ちゃんはというと、ずっと無言のまま。
「まぁ美憂は気にしなくて良いよ、大したことじゃないから。」
大きな声とか聞こえなかったけど…
もしかして2人の喧嘩っていつもこんな感じなのかな…
………それにしても、気まずい。