私の感だけど。


この男性は、千佳さんの彼氏だと思う。


「私の手紙読んでくれた。」


銀ちゃんは何も言おうとしない。


「悪い、まだ読んでない。」


銀ちゃんは女性の気持ちが全く分からない、人。


「銀平は何か誤解してるみたいだけど、私この人と結婚して彼の田舎に行くの。」


「結婚?」


思わず声が漏れてしまう。


はぁ、どういう事。


腰がぬけて、立ち上がれない。


「おい、真子大丈夫か?」


大丈夫じゃない。


いい加減にして、もう、付き合えない。


千佳さんがクスクス笑う。


「今は彼が好きなの。彼と生きて行く事を決めたんだ。」


でも、良かったですね。


千佳さん、絶対幸せになって下さい。


千佳さんがこれが最後になるからと話出した。


「銀平の事は大好きだった。でも、気が付いたら彼の事が好きになってた。銀平はずっと大切な幼馴染みだからね。」


銀ちゃんは泣いてるし、もう子供みたい。


千佳さんの笑顔が眩しい。


彼に寄りそう千佳さんの姿は、本当に幸せそうだった。


何だか、切ないよ。


千佳さんが幸せになることは、素直に嬉しいのに。


心がモヤモヤしていた。