私と銀ちゃんは千佳さんのマンションを訪ねる事にした。

車の中では、ずっと無言。


「真子、怒ってる?」


「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」


「はぁ、」


ため息つきたいのは私です。


「銀ちゃんが悪いに決まってるし、許してあげないからね。銀ちゃんのバカ、アホ、タヌキ。」


マサさんが笑う。


笑うな。



「銀ちゃんなんて、大嫌い!」


銀ちゃんが抱き締め、強引にキスする。


私は思い切り頬を叩いた。



「いてぃ!」


「痛くて当たり前、今のはマナさん+銀ちゃんが遊んだ女の分だからね。」


本当にバカな銀ちゃん。


「マジでごめん。俺がしてきた事は否定しねぇ。みんな俺が悪いから、真子は何も悪くない。真子にまで迷惑かけたくない。」


何処までバカなんだか。


「私だってどうすればいいかなんて分かんない。銀ちゃんの罪は、妻である私の罪でもあるんだよ。銀ちゃんを好きになった私の罰。私が銀ちゃんを一人占めにしちゃったから、」


そんな顔をしないで。



「ありがとうな。どうしようもない俺の為にすまない。」


銀ちゃん。


私の覚悟は本気だから、私を軽くみたら火傷するよ。


マサさん、笑い過ぎです。


本気なのに。


銀ちゃんの根性をたたき直してやる。