結香と仁もいた。


めんどくさい事にならないと良いけど。


「真子の親友の田所結香です。仁も挨拶しなよ。」


仁が舐め回すように銀ちゃんを見た。


仁、銀ちゃんを怒らせないで。


「ふ〜ん、あんたが真子の好きな人。結構オジサンだね。」


そんな挑戦的な目で銀ちゃんを見ないで、銀ちゃんを怒らせると大変です。


銀ちゃんがニヤリと笑った。


「君は真子が好きみたいけど、真子は俺のだから、君に忠告しとくよ。命がほしけりゃ、真子に近づくな。」


うわぁ、言っちゃったよ。


銀ちゃん、冗談きつ過ぎ。


真っ青なまま立ち尽くす、仁。


「結香、仁を頼むね。」


結香に連れられ仁が校門をくぐった。


「銀ちゃん、やり過ぎ。」


「マジ、あいつむかつく。」


はぁ。


銀ちゃんは大人なんだから、仁の挑発にのってどうすんのよ。


大人の銀ちゃんはデンと構えてなさい。


仁が私を好きだと結香も思ってるみたいだけど、あり得ないと思う。


結香は仁が好きだから、二人が早く両思いになってほしい。