部屋に入るとベットの前には金屏風があった。


何でこんな物が。


「俺が置くように頼んだ。この部屋は鍵かかんねぇからさ、いきなり誰かが入って来ても、金屏風に隠れて見えないだろ。」


いきなり誰かが入って来ても見えないだろ?って何が。


もしかして、もしか。


「突然誰かが入って来た時、エッチしてたら、真子の裸が丸見えだろ。真子の裸は誰にも見せたくないし、金屏風置いたんだよ。」


話を聞いたらすごく恥ずかしくなった。


本当にあり得ない。



「真子、たこみたいに顔が真っ赤。」


銀ちゃんがお腹抱え、大笑いしてるし。


銀ちゃんがこんなに子供みたいだとは思わなかった。


もう、いい加減笑うの止めて。


銀ちゃんなんか嫌い、大嫌い。


本当に嫌いになれたらいいのに。


どんな、銀ちゃんでも好きだから困るのだ。


はぁ。


ため息ばかり出て、どんどん幸せが逃げて行きそう。