やっぱり銀ちゃんは、わざと私にキスしたんだ。


まるでマサさんに見せつけてるみたいに。


銀ちゃん、どうしちゃったの。


銀ちゃんの気持ちが分からない。


「何だもっとしたいのか。」


「違う、銀ちゃん、あ、ぁ、う、ぅ、駄目だってばぁ。」


又キスされた。


はぁ。


「可愛い過ぎ。」


「若、着きました。」


こんな状況でも、至って冷静なマサさん。


ある意味感心してしまう。


銀ちゃんに肩を抱かれ車から下りた。


「銀ちゃん、恥ずかしいよ。マサさんいるのにキスするんだもん。」


「いいんだ。マサに真子は俺のだって見せつける為に、キスしたんだから。」





さっぱり分からないけど。


「真子は分からなくていい。」


どうして、分かるように話してくれないの。


「キャ!」


車を下りた所で又いきなりキスされた。


私は目を見開いたまま、車から下りたマサさんと目が合う。


マサさんが切なそうな顔をして、私から目を反らした。


マサさんは、何でそんな顔をするの。


何で泣きそうなんですか。


教えてほしい。