マサさんが銀ちゃんに近づいて。


切なすぎて涙がこぼれた。


誰も悪い訳ではない。


「組長、頭を上げて下さい。俺が悪いんです。俺が諦めが悪いばかりに、組長に辛い思いさせてしまいました。真子さんへの気持ち隠し続けたつもりがバレバレでしたね。」


マサさんは本当に不器用な人。


この世界に入っていなければ、きっと普通の恋愛が出来たと思う。


「俺の中で吹っ切れましたから、真子さんがこんなにも組長が好きなのも分かりました。これからは俺が二人を守って行きます。」


マサさんが土下座して、銀ちゃんを抱き起こした。



「マサ、ありがとうな。」


マサさん、こんな私を好きになってくれてありがとう。


これからもよろしくね。


マサさんも自分の幸せを見つけて下さい。


純ちゃん、マサさんが久しぶりに笑顔になりました。


純ちゃんのお願いは守れなかったけど、マサさんはもう大丈夫だと思います。


だから、永遠にマサさんを見守ってあげて下さい。