なんなのあの女、銀ちゃんが極道って聞いただけで逃げて行った。


銀ちゃんはあの女の何処が良かった訳、あの女も銀ちゃんのお金が目当てだったって事。


目の前の銀ちゃんを睨む。


私は銀ちゃんの何処に惚れたんだろ。


顔はまぁいいわ、金も多分あるだろうけど。


この女にだらしないのは、どうよ。


普通は無理だわ、って私は普通じゃないって事


あ、そんな事より、銀ちゃんに頬を叩かれたんだ。


痛いのを思いだした。


「よくも私の顔叩いてくれたわね。顔に傷が残ったらどうするつもり。」


「俺が責任取る。」


「どうやって? 」


「俺が一生真子の側にいることで、責任を取る事にする。」






「分かったか、傷者の真子は貰い手がないから、俺が貰ってやるって事。」


殴り返してやる。


そんなの当たり前の事、一生離れられないようにしてやるのだから。


それに、銀ちゃんの奥さんは、私にしか務まらない。


こんな銀ちゃんが好き。


本当に私はバカ。


二人して、大バカやろうだ。