女が目を丸くして驚いていた。


何をキョドってる。


「極道って、銀ちゃんはヤクザなの?嘘、やだな私、気が付かなかった。」


急に焦り出した女。


そんなに慌てなくてもいいのに。


「あんたが銀ちゃんと一緒になりたいなら、覚悟決めな。いつ殺されてもいい覚悟ある。女タラシの銀ちゃんの過去の女が、何人現れるか分からないんだから。」


摩子の顔色が変わった。


「毎日が戦いだから、あんなにその覚悟あるなら私のこの場所譲ってあげるけど、どう覚悟出来た?」


何を怯えてんだか。


覚悟もないくせに、笑わせないで。


「銀平が極道なんて知らなかった、お金持ってたし、金持ちが好きだから。銀平とはしてないから、酔わせて裸にしてベットに寝かせただけ。帰りますね、お騒がせしました。」


逃げるようにして女は帰って行った。



後は銀ちゃんをどうやって、痛めつけるかだ。



ただしゃ、済まさない。



私を殴ったおとしまいは、どうつけるつもり!


許さないから。


覚悟をしなさい。


逃げようとしても、駄目です。