屋敷に帰ると、いないはずの真子がベットにいた。


どうした、今日は帰らないはずなのに、一気に酔いが覚め。


真子に何処に行ってたか聞かれ、キャバクラに言ったと言えば、こんな時間までキャバクラがやってるのかと言われてしまうし。


俺は疑われてるんだ、疑われるような事をしたのか。


確かにしたよ、だが、俺は潔白。


真子に今の俺を信じて貰うの無理だと思えて、どうでもよくなり、真子の我慢する顔は見たくない。


マサに焼きもち妬いて、ヤケになり酒に溺れ、浮気までした俺は救いようのないバカ。


もうどうにでも成りやがれ、俺は初めて真子と喧嘩して、屋敷を飛び出した。


行くとこなんかなくて、仕方なく俺は建設事務所の二階で寝る事にして。


何処までもバカな俺は、真子の気持ちを理解出来るはずもなく、ただ、ふてくされていた。