真子は毎日ため息ばかりつき、真子の視線の先にいるのはマサ。


俺が話しかけても上の空。



「真子、今、俺の話聞いてた。」



おい返事しろ!



何でそんな笑顔で、マサに話かけてる。



面白くない、でも気の小さな俺は真子に何も聞けない。



銀ちゃんなんか嫌いと、言われるのが怖かった。



俺は真子が実家に帰った日、仲間を連れて飲みに出掛け。


酔った勢いでキャバクラに行った。


どいつもこいつも、厚化粧にきつい香水の女ばかり、ふと、その中で真子に似た女を見つけ。


同じ摩子と言う名前で、だがこいつは真子とは、似ても似つかないとんでもない女。


大量の酒を摩子に飲まされ、気がついたらホテルのベットの中。


隣には裸の摩子。



俺は何もしていない、している訳がない、俺は眠っていて記憶がないんだから。


この女、摩子にまんまと嵌められた。


俺はどうして、こうなんだ。


何度も騙され、取り返しのつかない事態。


自分のバカさに腹がたつ。