母さんも心配してくれたらしい。


心配かけてごめんなさい。


「真子が里帰りだなんて、やな予感がするけど、大丈夫なの。」


「大丈夫じゃないから、真子が帰ってきたんだろ。つわりは大丈夫か。」


新婚さんみたいな二人。


「真子は嫉妬してるの。」



嫉妬というより、羨ましいかな。


「羨ましいな。私も赤ちゃんがほしい。」



二人が飲んでたお茶を吹き出した。



「真子おまえ、」


「妊娠はしてません。」


私が何で今日帰って来たのかを二人に話し、純ちゃんからの手紙を見せた。


「この手紙銀平君に見せたの?」


私は首を左右に振った。


「銀平君に、この手紙見せた方がいいと思う。」


「俺もそう思うよ。」


やっぱりそう言うと思った。


この手紙を見たら、銀ちゃんがマサさんに何か言うんじゃないかと、そればかり気になってしまい。


銀ちゃんを信じてない訳じゃないのに、何故か手紙を見せる事が出来なかった。


私の好きなのは銀ちゃん、でも、マサさんの事が心配で、友達として話を聞くぐらいは許してほしいと思ってしまう。


それって、私の我儘なのかな。