中々眠れず、寝返りをうった。


凄く寒い。


「真子、眠れないのか?」


「うん、寒いから強く抱き締めて。」


なんなんだろ、この不安感。


「こうか」


銀ちゃんの腕の中は本当に暖かい。


「暖かくて、生きてるって感じる。生きてて良かった。これからも生きるよ、命ある限り精一杯生きて見せる。」


生きるから。


どんな困難も二人で乗り越えてみせる。



「俺も真子と生きる、亮平の分を生きないとな。真子と二人なら大丈夫な気がする。」


銀ちゃんの優しい声が聞こえなくなり、私は眠りについた。

夢の中に純ちゃんが出てきた。


純白のウェディングドレスを着た純ちゃん、その横にはタキシードを着たマサさんの姿。



《純ちゃん良かったね、願いがかなって本当に良かった。純ちゃんお幸せに。》


純ちゃんが幸せで良かった。


純ちゃんの最高の笑顔が見れて本当に良かった。


純ちゃん、お幸せに。


あれ、純ちゃんがいない。


純ちゃんは何処へ行ったの。