銀ちゃんが病室に来たのは夕方だった。


この病室にはシャワー室もあって、それに銀ちゃん用のベットまで置いてある。


私は夕食は済ませ、銀ちゃんが食べてるお寿司をじっと見つめていた。


「真子は寿司が食いたいのか。」



違う、病院食は不味いけど今はそんな事はどうでもいい。


お寿司を美味しそうに食べる銀ちゃん見て、幸せを感じていた。


「幸せだなって、銀ちゃんがお寿司食べるとこ見て、これも幸せだなって、生きてるんだと思えたの。」


どうしたって、顔をして、銀ちゃんが私を見た。


「今日純ちゃんとこに遊びに行って来たの。その時マサさんが、純は自分の命がもう長くない事知ってるって。純ちゃんに沢山の幸せを感じてほしい。」


純ちゃんに沢山の幸せをあげたい。


今の私に何が出来るか分からないけど、純ちゃんに沢山笑ってほしいから。


私の気持ち分かってくれるよね。


純ちゃんは今確かに生きているという、証。