銀ちゃんの声が聞こえた。


ごめんね。


「死ぬんじゃねぇ、死んだら許さないからな。おまえが死んだら俺は一生ひとりぼっちだ。俺の女は生涯おまえだけって決めた。」


ありがとう、嬉しい。


「真子が死んだら俺もそっちに行くよ。おふくろも、亮平もいるからさ、真子、待ってろ。」



銀ちゃん駄目、死んじゃ駄目!


生きてよ、お母さんの分も亮平の分も、そして私の分も生きてほしい。


死ぬなんて、私が許さないから。


銀ちゃんが死んだら、朝田組はどうなるのよ。


組員の人やその家族の生活はどうなるの。



私の為に死ぬなんて絶対許さない。



銀ちゃんは私の為にも生きて。



銀ちゃんは幸せにならなきゃ駄目。


私は幸せでした。


本当に幸せだった。