思わず目を閉じた。


体が震えているのが分かる。


怖い、どうしようもなく怖い。


「てめい、いい加減しろよ。」



体の震えが止まらず、上手く立つてる事も出来ない。



でも、私はここで引き下がる訳にはいかないの。



銀ちゃんは私が守ってみせる。



「極道なんて嫌い。直ぐに切れるし暴力奮うし、女をバカにし過ぎ、女をバカにしたらどうなるか知ってる。」


もっと怒ればいい。


「酒井修司、あんたは男じゃないよ。救い用のない世界一の大バカ野郎だ!」


酒井修司の敵意を私にむかせたかった。


怖いけど、こんなことに負けたくない。


「こいつ切れると女にだって、容赦しねぇんだよ。おまえは俺が憎いんだろ。真子は関係ないから、真子には手を出すな。」



銀ちゃんは黙ってて。


酒井修司の怒りを私に向けて時間を稼いでいれば、誰かがきっと来る。


お願いだから、誰か早く来て!


神様お願いします。