あれ、何か普通になってるし。


この男は怖くないかも。


本当は優しかったりして。


「失礼な男ね、私はこれでもCカップなんだから。」


又、酒井修司が笑った。


「なんだ、文句言いたいのはそこかよ。着替えて飯にするぞ。」


ご飯って、今何時?


部屋の中の時計が20時をさしていた。



私はどんだけ気絶してたんだろ。


本当にお腹が空いた。


ここは一体、何処。


酒井組の屋敷?


銀ちゃんが心配してるだろうな。


私はもうここから本当に帰れないのかもしれない。


「おい、どうした、着替えて飯にするぞ。」


「ここは何処なの。」


「俺のマンション、銀平には絶対見つからない場所だ。」


私はこのまま監禁されたまま、やだよそんなの。


学校はどうすればいい。


「高校は休みたくない。」


そんなに驚かないで。


私は高校生なんだから。


私ってそんなに老けて見えるの。


失礼な男。


拗ねてやる。