銀ちゃんが私を気にしてるのが分かるから、よけいに知らん顔した。


いつまで続くんだろこの大宴会。


ここにいても銀ちゃんの視線が気になって仕方ないので、そっと部屋を出た。



今は誰とも話したくない。



誰か又来たみたいで、誰もいない玄関先に向かう。



外に出ると門の前にいた組員たちもいなかった。



不思議に思い、振り返ると背の高い厳つい男が立っていて。


「おまえの名前は」


誰。


「早く名前を言え。」



「真子と言います。」



「おまえは朝田銀平の何。」


この人かなりヤバイ気がするけど。


「私は朝田組三代目、朝田銀平の妻真子といいます。」



痛い!



何がおきたの、私はどうなるの。



そのまま意識を手放した。


夢を見ているのだろうか。


銀ちゃんが何処にもいない。


銀ちゃんを必死に探した。