コウさんの顔色が変わった。


「やだ銀也何言ってるの、銀也は5才でしょ。 」


もう、嘘がばれています。


「違うもん、ぼく3才だよ。パパが嘘ついたら駄目って言った。ぼくのパパはここにいないよ。」


「何言ってるの、銀也のパパはそこにいる人でしょ。」


「違う、ぼくのパパは銀平じゃない。ぼくのパパは、あ、パパだぁ。」


部屋に誰かが入って来た。


「コウいい加減にしろ。金が欲しくてこんな事するなんて情けない。コウはもう俺の女房になったんだから、それともまだ組長が好きなのか?」


コウさんの頬に涙がつたう。


「違う、もう銀平を好きじゃない。私は淳平が好きだから結婚したの。悔しくて銀平を困らせたかった。ごめんなさい。」


淳平さんとコウさんが深く頭を下げた。


「おい淳平、子供にややこい名前つけるなよ。」


本当にすみませんと又頭を下げた淳平さん。


もういいです。


一番悪いのは銀ちゃんだから、これからどれだけの隠し子が現れるのだろうか。



銀ちゃんまだ話は終わってないから。



覚悟しなさい!



絶対、許さないから。