静かな部屋の中を銀也君が走り回っていた。


「今日からここがぼくのおうちになるんだよね。」


「そうよ銀也、ここでパパとママと暮らすのよ。」



銀ちゃん何か言いなさい。


「ちょっと待てよ、こいつが俺の子って言う証拠があるのかよ。」


コウさんが不気味な笑いをした。


「大学時代に私たちは付き合っていたんだよ。一年以上付き合ってたんだから、子供が出来てもおかしくないはず。」


ふ〜ん、この女と一年以上付き合っていたんだ。


もう、本当にやだ。


どんな事になっても別れないって言ったけど、この現実みたら引くよ、銀ちゃんはどうするつもり。


私は知らないわ。


私が口出す問題じゃないでしょ。


銀ちゃんが自分でかたをつけなさい。