正妻の私は落ち着着いていればいいのか。


今さら慌てる必要もないだろうし。


「コウさんと言いましたよね。私は朝田組三代目、朝田銀平の妻で真子といいます。こんな所で話すような事ではありませんから、奥の部屋で話ましょう。どうぞこちらへ。」


何で銀ちゃんが泣きそうなのよ。


泣きたいのは私だから。


私は思い切り銀ちゃんを睨み付けた。


何びびってんのよ、こんな事ぐらいでびびってたら、極道の妻なんて勤まらないわよ。


銀ちゃんを初めてあなたと呼ぶと、銀ちゃんは自分を指差して俺なの、なんて言ってるし。


銀ちゃんはこっちにいらっしゃい。


これから白黒はっきりつけようじゃない。


黒だったら絶対許さないから、真子をなめたらいかんぜよ!

スッキリした。


爽快。