銀も本気で住む気なのか。


部屋がないぞ。


その事は分かってるのだろうか。


銀と真子は夫婦だから一緒の部屋は仕方ないとして、銀の奴が毎夜真子となんて、一人身の俺が我慢出来るはずがないだろうが。


何で俺がこんな目に合わなきゃいけない。


「銀も本当にここにいるつもりか?」


「頼む、部屋は真子と一緒でいいから。」


「私はまだ、銀ちゃんもいていいなんて言ってないよ。」


そうだったな。


「そんな言い方するなよ。これ以上真子と離れたくない。真子と一緒にいたいんだ。」


銀が真子を抱き締めた。


「こら、俺のまえでいちゃつくなんて、100年早いわ。」


はぁ、疲れる。


おい、おい、おまえら2人とも俺の存在忘れてるだろ。


俺だって寂しいんだ。


早記の事を思うと胸が痛む。