銀、はっきりしろよ。


銀、らしくもない。


「マサは真子の事好きな癖に、俺に遠慮して何も言おうとしないから、マサにいちっちまったんだ。俺は負けねぇから、マサが真子をどんなに好きでも、」


え、そんなこと言ったのか。


「俺が本気で、真子さん好きになってもいいんですか。」


声も出ない。


「マサが真子が好きな事を、口に出さないと思ってたから、慌てて逃げで来た。俺も、今はマサに会いたくねぇ。」


おまえら、二人していい加減にしろや。


銀、どうする気なんだ


「私は銀ちゃんが好き。マサさんに何言われても平気だから、」


「俺が嫌なんだ。マサが真子を愛しそうに見つめるのを見たくない。真子といる時の嬉しそうなマサを見ると、腹が立つんだ。」


いい加減にしろ、銀平。


銀平と真子がここに一緒に住んだら、俺はどうすればいいんだよ。


部屋は2つしかないぞ。


銀平と真子が一緒の部屋で、考えただけで鼻血が出そうだ。

無理、無理、それだけは勘弁してほしい。


想像しただけで、鳥肌が立った。