制服は不味いから制服の上に、龍人さんの小さめの上着を着た。


ブカブカだけど。


「スカート見えねぇし、ちょっとエロいな。」



エロさは銀ちゃんとやっぱり、一緒。


バカみたいに何でも銀ちゃんと比べてしまう。


「ここは可愛い服あるの。私のお気に入りのお店。早く入ろう龍人さん。」


私は龍人さんの腕を引っ張った。


「龍人。」


え、誰ですか。


龍人さんと私を見る大人の綺麗な女性。


「もう彼女出来たんだ。もしかして、高校生に手だしたの。龍人は手早いもんね。」


「早紀。」



早紀?


龍人さんの彼女さん。


なんか、ヤバい状況になってる気がするけど。



「そうだよ。俺の彼女は可愛いだろ。おまえ、結婚するんだってな。」


「父親が進める人と、龍人みたいに遊び人じゃなくて、誠実な人よ。龍人もお幸せに。彼を待たせてるから行くね。」


龍人さん、このままでいいの?


龍人さんが銀ちゃんと同じ顔していた。


何かを我慢してる苦しそうな、顔。


銀ちゃんはいつもたくさんの事を我慢してたし。


龍人さん、駄目だよ、こんなの。