私は白無垢に着替え、銀ちゃんは紋付き袴姿。


銀ちゃん素敵です。


本当にインメンだ。


銀ちゃんのお嫁さんになりたい人は、きっとたくさんいたと思う。



「真子、綺麗だ。」


金屏風の前に二人で並ぶ。


多分銀ちゃんのお父さんであろう組長が現れた。


「今から朝田銀平と叶真子の祝言を執り行う。三三九度の用意を。」


三三九度のお酒を、一口飲んだだけなのに酔いが回って来た。

目が回る。


「真子大丈夫か?」


「大丈夫じゃないかも。」


気持ち悪い。


「真子俺に寄りかかれ、祝言は明日の朝まで続くから。」


明日の朝までなんて絶対無理です。


こんな結婚式見たことないし。


祝言はそれからも延々と続いた。


私は銀ちゃんに支えられたままで、一人では座ってもいれない。


早く終わってほしかった。


眠いし。


このまま寝れそう。