泣き過ぎて息するのも苦しい。


胸も痛いし。


「又、銀から電話だ、もう隠し通せねぇぞ。どうする真子。」


仕方ない。


「龍人さんの所にいるから心配しないでって言って、銀ちゃんが迎えに来ても今は帰えらない。龍人さんの所に私がいたいと言ってると伝えて。」


「分かった。真子が言った通りに伝えるよ。」


龍人さんが銀ちゃんと話していた。


「落ち着け!真子は俺が預かるから心配するな。銀に迎えに来てほしくないってさ。おまえも冷静になって、今日何があったか考えてみろ。」


龍人さんが大きなため息をつく。


「真子もおまえも泣いてて、何話してるのかさっぱり分かんねぇよ。」


今度は龍人さんが切れた。


「もう、うるさいから切るぞ。」


真子、ゆっくり休めと言って部屋を出て行った。


龍人さん、ごめんなさい。


何も聞かないでくれて、ありがとう。


銀ちゃんは諦めてくれたかな。