クラスのみんなが千羽鶴を折って、寄せ書きも書いてくれて。

銀ちゃんに見せると、頑張ったなって誉められた。


いつもの銀ちゃんに戻っている。


「銀ちゃんはもう怒ってない。」


「何を。」


「私がマサさん泣かせた事。」


銀ちゃんが飲んでいたコーヒーを吹き出した。


汚いよ、銀ちゃん。


「子供の喧嘩じゃないんだからな。真子に分かれって言うのが無理だったな。真子は本当にいい子だ。」


子供扱いしないでほしい。


でも、怒ってないみたいで安心した。


「純ちゃんの事教えて、どんな感じの子なの。」


「純ちゃんは真子みたいに身長はないな。17才にしては幼い感じ。色が白くて綺麗な女の子。かなりマサを頼ってるよ。」


両親はいない。


でも、妹思いのマサさんがいるから、大丈夫。


銀ちゃんがどうしてマサさんに嫉妬するのか、今だに理解出来ないけど。


銀ちゃんがマサさんを家族のように思ってるのが分かるから。


だから、大丈夫だと思った。