次の朝、俺の腕の中で目を覚ました真子。


ご機嫌ななめなようで。


「銀ちゃんなんて信じられない。すぐエッチするんだもん。」


真子さんあなたもその気でしたよ、なんて死んでも言えないけど。


真子のご機嫌を直すのは簡単。


「勉強みてやるから怒るなよ。日曜日だし買い物にでも行くか。新しいブーツ欲しいっていってたろ。」


真子の目が輝いたぞ。


良かった。


「うんブーツほしい。コートもほしいんだ。来週結香と映画見に行くから。」


映画を見に行く話聞いてなかったぞ。


「俺も一緒に映画行く。」



「駄目、結香と二人で行くの。」


即答かよ。


絶対、一緒に行ってやる。


結香ちゃんと2人で映画に行ったら、絶対ナンパされるに決まってるんだから、二人で行かせてたまるか。


真子は自覚が足りない。


自分がどんなに可愛いか、全く分かってないんだ。


又、そこが可愛くてたまらないけど。