母さん、もう泣かないで下さい。


僕はあなたに捨てられたのだとずっと思っていました。


母はいつも僕の心配をしていたと話してくれて。


そして、朝田の父親からいつも僕の話を聞いていた事。


母は僕が銀平さんに、可愛がられてる事を知って、泣いて喜んでくれた。


本当なら私の事を恨んで当たり前なのに、亮平を大切に思ってくれるのが嬉しいと母は又泣いた。


だから、その日僕は決心した。


僕が朝田組を継ごうと。


銀平兄ちゃんの代わりに。


なのに、銀平兄ちゃん、ごめん。


僕の命はもう消えそうです。


銀平兄ちゃんの代わりに、朝田組を継げそうもありません。


銀平兄ちゃん、朝田組と親父頼みます。


銀平兄ちゃん僕は、銀平兄ちゃんの弟に生まれて幸せでした。


もし又生まれ代わっても、銀平兄ちゃんの弟がいいです。》