私は日記帳を持ち自分の部屋に行くと、銀ちゃんがパソコンで仕事をしていた。


銀ちゃんの横に座る。


「どうした、その抱えてるものは何。」


亮平君の日記帳を銀ちゃんに差し出した。


「これは日記帳だな。もしかして亮平のか。」


銀ちゃんも知らなかったんだ。


「何処にあったんだ、もしかしてあの鍵の掛かった引き出しに、入っていたのか。」


私はもう一度頷いた。


銀ちゃんも探していたの。


「亮平が日記をつけていたのは知ってたけど、あいつが亡くなった後、いくら探してもみつから無かったんだ。」


良かった。


「真子も一緒に見てほしい。手が震えて読めないかも知れない。」


なんだか、私も緊張して来た。


亮平君はこの日記に何を書いていたのだろうか。


どんな思いで日記を書いていたんだろ。


亮平君は自分の命が短い事も知っていたのかな。