今さら色々考えても仕方がない事は分かってるけど。


なるようにしかならない事も。


亮平君のお墓参りに、何か亮平の好きだった物を持って行きたい。

銀ちゃんは気をつかうなって言うけど、亮平君が生きていたら、私たちきっと仲良くなれたと思う。


私は亮平君の部屋に入ってみた。


いまだに片付いてなくて、そのままにしてあるらしい。


綺麗に整頓されている部屋は、勉強机も教科書もそのまま。

引き出しに触れてみるけど。


引き出しは鍵がかかっていて開かない。


鍵はないのかな。


机の上の小引き出しを開けると鍵が入っていた。


もしかしら、この引き出しの鍵。


鍵を鍵穴に差し込むと引き出しは開いた。


中には日記帳が入っていた。


見ていいものか、迷ったけど。


勇気を出して見ることにした。