二人の話声が聞こえ、部室に入れないでいた。


銀ちゃんも同じらしい。


「結香ちゃんも辛い恋してんだな。俺は真子連れてくから、あいつの事頼む。真子は誰にも譲れねぇんだ。」


真子は銀ちゃんに愛されて本当に幸せだね。


銀ちゃんならどんな時も、必ず真子を守ってくれるから大丈夫だと思った。


「真子の事をよろしく。仁の事は私に任せて下さい。私が仁を守り抜きます。」


銀ちゃんが豪快に笑う。


「頼もしいなぁ、結香ちゃんは。これからも真子の事お願いしていいかな。」


「勿論。生涯友達を貫きます。」


銀ちゃんがありがとうって言って、勢いよく部室に入って行った。


銀ちゃん、本当にカッコいいです。


真子が惚れたのが分かる気がした。


真子、お幸せに。


さて、仁をどうやって慰めようか。


惚れた弱味で、ほっては置けなかった。