真子は仁と一緒にいると確信したが。


このまま素通りしよう。


「結香ちゃん、真子まだ来ないんたけど知らない。」


どうしたらいい。


銀ちゃんのその顔に負けてしまった。


「悪いけど真子が何処にいるか教えて。結香ちゃんには迷惑かけないから。」


多分は二人は部室にいる。


どうにでもなれ。


「真子は仁と部室にいると思う。」


「部室はどこ、案内してよ。」


銀ちゃんを部室に案内する事にした。


部室の前に来た時、中から話声が聞こえる。


真子の父親も極道だったなんて。


真子が母親と同じ道を歩もうとしている事、真子は極道の銀ちゃんが好きだとはっきり言った。


仁、もう諦めて。


真子は銀ちゃん愛してるんだから。


銀ちゃんが誰よりも真子を愛してるのも分かるし。


二人の幸せを邪魔しないで、応援してあげてほしい。


仁には私がいるでしょ。


仁、私じゃ駄目。


こんなに仁が好きなのに。