俺は朝田銀平を見た時、こいつはかたぎの人間じゃないと思った。


朝田銀平は俺が思ってた通り、極道だったのだ。


俺の親父は警察官。


「おまえは朝田銀平を知ってるのか。 」


「友達から朝田銀平の名前聞いて、見た感じヤバそうな奴だったから、父さんに聞いてみた。」


親父の顔を見れば分かる。


朝田銀平がどんな男か。


「朝田銀平は朝田組の長男。中学、高校時代は毎日のように、補導され相当の悪だった。その後は真面目に教育大に入って、教員免許を取ったとか聞いたが、女にもだらしない外道だな、朝田銀平は。」


あまりの凄さに俺は絶句した。


真子は朝田銀平に騙されている。


だから、俺は真子を救う事を決めた。


このままにしては置けない。


朝田銀平といれば、真子は必ず不幸になる。


これ以上、真子に何かをすれば、俺は許さない。