仁はどうやって、銀ちゃんの事知ったのだろ。


私がばれるようなことをしたの。


考えても思い浮かばない。


「私に隠してる事ない。仁の父親って警察官でしょ。銀平さんの事を調べてもらったと言ってた。それから、部活休むようになったんだ。銀平さんってヤバい人なの?」


もう結香に隠しては置けない。


私は結香を連れて空き教室に入った。


「結香、何を聞いても驚かないでね。銀ちゃんは極道なの。」


あまりの驚きで、声も出ない様子。


「極道って、映画で見たヤクザって事。」


「最初は私も驚いたし、極道の銀ちゃんは無理だった。でも、私はどんな銀ちゃんでも好きで、銀ちゃんとずっと一緒にいる事を選んだの。」


結香が私を抱き締めた。


「真子の一途さには負ける。なんか羨ましいよ。私は真子と銀ちゃんの味方だから、困った時は何でも相談してね。」


ありがとう、結香。


結香に分かって貰え、嬉しかった。


たとえ反対されても、私の気持ちは変わらないけど。


一度決めた事はどんな事をしても、貫き通すつもり。


この先、誰に反対されても頑張るつもりでいた。