鉄二の腕の中は、暖かくて居心地がいい。


「麻美は充分女だから安心しろ。」


その俺様発言はなに。


でも、嬉しい。


「何処か行きたいとこあるか?」


ううん、鉄二とずっとこうしていたい。


「もう一回ヤるか。」


そう言う意味でなくて。


「鉄二と家で、まったりしたい。」


「今日は俺が飯を作ってやるよ。後で買い物行こか。荷物はたいしたもんないから。下着と靴下は買うかな。」


そんな心配はいらない。


「鉄二がいつ帰って来てもいいように、みんな揃えてあるから大丈夫。」


「ありがとうな。」


鉄二の物をそろえながら、早く帰って来てと願った。


鉄二は小さい時から可愛いくて、私にとって弟みたいな存在だったけど。


鉄二が15才、私が18才の時私たちは姉弟の関係から、恋人同士になり。


鉄二からの突然の告白、私も同じ気持ちだったから、凄く嬉しかった。


今でもあの日の事は覚えている。


多分一生忘れられないと思う。


鉄二に対する思いは、あの頃から何も変わっていない。


益々好きになって行く。