仕方ないと思うけど、本当はいやだ。


鉄二の体に違う女が触れたと思うと、情けないくらいに嫉妬した。


ヤだよ、鉄二。


「何拗ねてんだよ。こっち来い。店は休みだろ。」


エステサロンは月曜日が定休日。


「うん、鉄二、仕事は。」


鉄二がニヤリと笑う。


「今日は仕事はなし、ずっと麻美といる。」


鉄二に抱き締められた。


「麻美とこうしたかった。」


うん、私も。


鉄二はまだ若い。


私は37才のオバサンだし、鉄二に、似合わないんじゃないかと心配になる。


「麻美は俺に取って最高の女。17年もこんな俺を待ってくれる女は、麻美くらいしかいないだろ。」


うん、あ、いきなり鉄二に押し倒された。


17年間離れていた思いがあふれて、お互いを激しく求め合う。

鉄二が好き。


どうしようもなく、好き。


この幸せがいつまでも続きますように。