思い出した。


銀平君の友達のお寿司屋さんに行って、美味しくてついつい、お酒まで飲んでしまったのだ。

こんなにお酒を飲んだのは久しぶり。


「麻美は酔った勢いで真子に、親不孝者って言ったんだぞ。麻美の気持ちは俺が分かってるからいいだろ。」


うん、そうだね。


「ごめん、鉄二。」


私ってこんなに泣き虫だったかな。


「麻美、これからはずっと一緒だ。麻美は極道の俺でもいいか。」


今さらそんな事言わないで。


「今さら何でそんな事言うの。極道の鉄二に私は惚れてるんだからね。又こうして一緒にいられるなんて嬉しい。」


鉄二が笑う。


私はどんな鉄二でも好き。


もう離れてくらすのは嫌。


鉄二を一人占め出来ると思うと、嬉しくてたまらなかった。