麻美と二人で笑い。


若と真子がずっと幸せでいられますようにと願った。


「鉄二が俺の親父になるんだよな。親父と年近すぎで笑えるけど。今日から鉄二さんと呼びます。」


今までのいい加減な若の顔ではなかった。


「今までのままでいいですよ。急に鉄二さんと呼ばれてもね。」


苦笑いの若。


「私も父さんって呼びにくいな。鉄二さん若いもの。」


おい、おい、真子の顔が赤いぞ。


「鉄二は私のだから。もう鉄二のバカ、どうせ私はオバサンですよ。」


麻美は何を拗ねてんだ。


麻美は充分若いし、綺麗だぞ。


俺はおまえ以外の女に興味はない。


「娘に焼きもち妬いてどうすんだよ。組の中では鉄二さんでいいし、親子で会う時は父さんでいいよ。俺はおまえの父親なんだからな。」


子供っていいな、麻美にもう一人お願いするかな。


麻美はまだ若いし、後一人は大丈夫だろ。


今夜も頑張ってみるかな。


麻美、覚悟しろよ。


俺の顔が思わずにやけた。


こんな気持ちになったのは、久しぶりだ。