こんなに苦しんでいる真子さんを抱き締めてあげたい。



伸ばしかけた手を慌てて引っ込めた。



真子さんは若の奥さん。



俺がどんなに思っても、この気持ちが届くことはない。



俺はずっと若を守って来た。



今もこの気持ちに変わりはない。


若は真子さんの為に変わろうとしている。


若が真子さんを愛してるのが分かるから、俺は若同様に真子さんも守って行くつもり。


きみが泣いても抱き締めてあげられないけど、その涙を拭ってあげる事なら出来るから。


辛く苦しかったら、きみの愚痴を何でも聞くよ。


若の為に泣くきみを見たくないから、俺がきみを笑わせてあげる。


お願いだから、もう泣かないで下さい。



きみの笑顔が好きです。