イライラがおさまらない。


私ってこんなに短期だった。


「銀ちゃん、何人なの?白状しなさい。」


銀ちゃんがブツブツ小声で何か言ってるけど。


聞こえないし。


「何か言いたい事があるなら、はっきり言いなさいよ。」


「言ったら真子が、怒るからヤだ。」


銀ちゃん、子供じゃないんだから。


私は怒りません。


「真子、怒らない絶対に。」


いい加減にして。


「怒らないから白状しなさい。何人の女と付き合ったの? 」


本当に怒らないと何度も聞く銀ちゃん。


覚悟を決めなさい。


「もう、早く言いなさい。」


「多分、20人ぐらいかな。」


20人って?


どういう事。


20人もの人と付き合ったった、事。


はぁ、許せない。


私が振り上げた手をマサさんが止めた。


「信じらんない。銀ちゃん、最低! 」


私はマサさんの手を振り払い部屋に飛び出した。


銀ちゃんなんて、嫌いだ。


極道なんて、大嫌い。


付き合った女が20人だなんて、本当に許せない。


顔も見たくないです。



離婚だ。


離婚してやる。


銀ちゃんの顔なんて、見たくもない。


このまま、家出するから。