今年は白いTシャツだ。
なんだ、シンプルじゃん。
あれ。
背中には大きな赤いハートマーク。
んん?
ここにも、赤い字で“モエギガスキダ”と印刷されてあった。
表は――。
「何、コレ!!」
私は思わず大声を出してしまった。
Tシャツの表は、私と東雲部長の顔写真がプリントされていて――私の頬に部長の口唇が当たるようにプリントされていた。
ほっぺにチュー状態。
部長が私の後ろからTシャツを覗いた。
「睦緒!!」
私と部長の声が重なった。
衣装担当の睦緒を呼んだ。
「わぁー」
「やっぱりふたり、できてたんだ」
「おめでとー」
「新カップル!」
サークルの皆がTシャツを覗いては拍手喝采をした。
「ちっ、違……」
と、部長は否定しようとした。
私は少し、淋しくなった。
だけど――。
なんだ、シンプルじゃん。
あれ。
背中には大きな赤いハートマーク。
んん?
ここにも、赤い字で“モエギガスキダ”と印刷されてあった。
表は――。
「何、コレ!!」
私は思わず大声を出してしまった。
Tシャツの表は、私と東雲部長の顔写真がプリントされていて――私の頬に部長の口唇が当たるようにプリントされていた。
ほっぺにチュー状態。
部長が私の後ろからTシャツを覗いた。
「睦緒!!」
私と部長の声が重なった。
衣装担当の睦緒を呼んだ。
「わぁー」
「やっぱりふたり、できてたんだ」
「おめでとー」
「新カップル!」
サークルの皆がTシャツを覗いては拍手喝采をした。
「ちっ、違……」
と、部長は否定しようとした。
私は少し、淋しくなった。
だけど――。