私の足に、お皿の欠片が突き刺さった。


白いソックスから、鮮血が滲み出す。


「も、もえぎちゃん!」


部長は正気に戻って、私の肩を抱いた。


「大丈夫です」


「大丈夫じゃない! 救急車呼ぶぞ」


「救急車……大げさですって」


私は、足にささった欠片を触ろうとした。


「抜くな! 血が溢れ出るだけだ。待ってろ! 病院行くぞ」