私たちサークル員は、飲み会会場を出ると、二次会はどうしようかと店の前でたむろっていた。
部長は聖二の肩をかりて、ふらふらと立っていた。
帰りにちょっと話そ、って言ってくれたけれど。
酔って、忘れちゃったかな?
私はひとつ、息を吐いた。
「オラ、もえぎ。次も張り切っていくぞ」
と、ばんばん私の背中を叩くのは睦緒だった。
「二次会組! もっと飲みたい奴、行くぞ!」
この指止まれ、みたいに人差し指を天に掲げ、睦緒は歩きだした。
宴会部長に統率され、ぞろぞろと群集は動いていく。
「もえぎー、行かないのー?」
莉胡が睦緒の後を歩きながら私に声をかけた。
私、私は――。
東雲部長は?
私が視線を遣ると、聖二にもたれかかっていた部長は聖二に片手を挙げ、そのままユラユラと私の元へとやってきた。
そして部長は私の首に腕を回し、またフラフラとしている。
「ごめんよぉ、聖二」
ろれつの回らない口調で部長は言った。
「部長のこと、とりあえず家まで送るわ」
私が聖二にそう言うと、
「なら、俺も――」
と言おうとした。
けれど。
「大丈夫。聖二、BYE」
部長は聖二の肩をかりて、ふらふらと立っていた。
帰りにちょっと話そ、って言ってくれたけれど。
酔って、忘れちゃったかな?
私はひとつ、息を吐いた。
「オラ、もえぎ。次も張り切っていくぞ」
と、ばんばん私の背中を叩くのは睦緒だった。
「二次会組! もっと飲みたい奴、行くぞ!」
この指止まれ、みたいに人差し指を天に掲げ、睦緒は歩きだした。
宴会部長に統率され、ぞろぞろと群集は動いていく。
「もえぎー、行かないのー?」
莉胡が睦緒の後を歩きながら私に声をかけた。
私、私は――。
東雲部長は?
私が視線を遣ると、聖二にもたれかかっていた部長は聖二に片手を挙げ、そのままユラユラと私の元へとやってきた。
そして部長は私の首に腕を回し、またフラフラとしている。
「ごめんよぉ、聖二」
ろれつの回らない口調で部長は言った。
「部長のこと、とりあえず家まで送るわ」
私が聖二にそう言うと、
「なら、俺も――」
と言おうとした。
けれど。
「大丈夫。聖二、BYE」