床一面大理石で、飾りっ気がない部屋の奥には玉座があり、その前で二人の男が話し合っていた。
「お久しぶりです。兄上。」赤髪で青い目の男事、タガールであった。タガールの前にいる男は、
「タガールか…。世界を滅ぼしに来たか。」
「私は、世界を救いに来たまで、です。」
「あの力は触れてはならない力だという事は知っている事だろ。」
「だから私はお願いしたい事があるのです。聞いていただけないでしょうか?」
「聞くだけ聞こう。」タガールは、兄と呼んだ男の耳もとで、
「………………。」
「そんな事聞ける訳無いだろうが!」
「それ以外方法はないのです。兄上としてではなく、レイジリアンの闇を継承したラックにお願いしたいのです。我々の罪を償う時がきたのです。」
「お前という奴はどこまでもバカだな。」
「そんな事ないですよ。後は私がいなくなればレイジリアンの時のように統合出来るのですから。ただ…。」
「昔と違うのは少しばかり不満に思う奴がいるって事ぐらいだな。」
「そろそろ全員集まって来ると思いますので迎えてあげてください。」
「ああ。…極力、死ぬなよ。」
「犬死にはしないつもりです。では行ってきます。」
「玉座の間にいるはずだ。急ぐぞ。」華奢な少年フェイが先頭を行き、その後方から金髪の女性スターツと赤髪の女性エレジーが後をついていった。そしてフェイは一つの扉を勢いよく開けた。
「騒がしいな。何事だ。」
「ラック…様……。本当にラック様なのですか?!」スターツは今にもつかみ掛かりそうな勢いで言った。フェイは睨みながら、
「そうだ。お前達の国から急に来て、当時の国王を殺し、その座についた流れ者だ。」
「そお言うな。当時は国王が贅沢するために重税・重労働を国民に押し付けていたんだ。国民から見れば、私は英雄だぞ?国王と一緒に甘い汁を舐めていたお前達には思えないだろうけどね。」からかうように笑った。
「ラック殿。ラント国国王であるランク・タガール・ナーバ・ガルボは、ここに来なかったでしょうか?」
「エレジー…相変わらずきついな。これでも王家の血筋なんだがな。…タガールは来ていないよ。もし来ていたら、私かタガールの死体が転がっているはずだよ。この戦争を始めたのもタガールの危険思考からなんだよ。」一同を見て、
「お久しぶりです。兄上。」赤髪で青い目の男事、タガールであった。タガールの前にいる男は、
「タガールか…。世界を滅ぼしに来たか。」
「私は、世界を救いに来たまで、です。」
「あの力は触れてはならない力だという事は知っている事だろ。」
「だから私はお願いしたい事があるのです。聞いていただけないでしょうか?」
「聞くだけ聞こう。」タガールは、兄と呼んだ男の耳もとで、
「………………。」
「そんな事聞ける訳無いだろうが!」
「それ以外方法はないのです。兄上としてではなく、レイジリアンの闇を継承したラックにお願いしたいのです。我々の罪を償う時がきたのです。」
「お前という奴はどこまでもバカだな。」
「そんな事ないですよ。後は私がいなくなればレイジリアンの時のように統合出来るのですから。ただ…。」
「昔と違うのは少しばかり不満に思う奴がいるって事ぐらいだな。」
「そろそろ全員集まって来ると思いますので迎えてあげてください。」
「ああ。…極力、死ぬなよ。」
「犬死にはしないつもりです。では行ってきます。」
「玉座の間にいるはずだ。急ぐぞ。」華奢な少年フェイが先頭を行き、その後方から金髪の女性スターツと赤髪の女性エレジーが後をついていった。そしてフェイは一つの扉を勢いよく開けた。
「騒がしいな。何事だ。」
「ラック…様……。本当にラック様なのですか?!」スターツは今にもつかみ掛かりそうな勢いで言った。フェイは睨みながら、
「そうだ。お前達の国から急に来て、当時の国王を殺し、その座についた流れ者だ。」
「そお言うな。当時は国王が贅沢するために重税・重労働を国民に押し付けていたんだ。国民から見れば、私は英雄だぞ?国王と一緒に甘い汁を舐めていたお前達には思えないだろうけどね。」からかうように笑った。
「ラック殿。ラント国国王であるランク・タガール・ナーバ・ガルボは、ここに来なかったでしょうか?」
「エレジー…相変わらずきついな。これでも王家の血筋なんだがな。…タガールは来ていないよ。もし来ていたら、私かタガールの死体が転がっているはずだよ。この戦争を始めたのもタガールの危険思考からなんだよ。」一同を見て、