「…ちょっと、いいかしら。」

な、なになに?
なんなの?このすごくチャラチャラした女の子たち……

「……なんか、用ですか?」

「あなた、
直樹のいとこだからって冬也に手ださないでよ!」

……はい??
私がいつ、冬也に手を出したのよ!

「……私、冬也に手なんか出してない。」

「よく言うわよ!
アンタのせいで私達は……!」

叩かれる……!

パン…!

まただ…。
叩いた音はしたけど全然痛くない。

ゆっくり目を開けるとそこには、
さっき自分の前から逃げるように去っていた冬也が立っていた。